いのちの調律 Tuning of Life

いのちの調律 Tuning of Life の詳細

これまで私なりに学んできて辿り着いたのは、すべては周波数であり、微生物が集合したものであるということ、そして、宇宙の一切合切のものは通じ合っていて、互いに密接に影響を及ぼしあっているというごくシンプルなことです。この本の中でも触れてありましたが、数年前に英紙『ザ・サン』に掲載されたある天体生物学者の話が非常に興味深いものがあります。それは、「人類は数百年前に彗星を通じて地球に持ち込まれた宇宙微生物」であり、そして、「地球人はみんな宇宙人、みんな同じ宇宙の祖先を持つ」のだと。つまり、地球に住まう私たちは、紛れもなく宇宙という超巨大家族の中の一員であるということであり、いくつもの科学的証拠がこの説を裏付ける格好になっているという話のようです。現に、私たち人間の身体には100兆個もの微生物が生息していると言われます。人間が宇宙の写しとしてのミクロコスモスであるということは勿論ですが、地球の写しとしての側面もあるということを、私たちは忘れてしまっているのではないでしょうか？今、地球が悲鳴をあげています。人間のエゴによって、自然界の調和がかき乱されて、土も空気も海も日常的に毒をまかれて汚染されています。とりわけ、“金の亡者”たる輩の最大のターゲットになっていることもあって、私が今非常な危機感を抱いているのが水の問題です。水は「知的生命体」であるということを、著者の増川さんは以前よりおっしゃってあります。その根拠として、増川さんは、水は第一に記憶する能力を有し、第二に、意思を有しているということ、第三に、水はあらゆる生命の誕生に関わり生命を育むと同時に、あらゆるものの媒体になっているということを挙げてあります。つまり、人間の体は勿論ですが、植物の柔らかい葉っぱから固い岩石に至るまで、あらゆるものを変容させて、また、形成する力を水が持っているということです。加えて、かつての水は(勿論、空気や土、及び作物なども)“エネルギー”そのものであった筈なのです。ですが、今現在の水は、電磁波の影響を著しく受けると同時に放射能や工業排水、農薬などで汚染され尽くしては、水本来の意思であり性質であるメビウスとスパイラルといった曲線運動を、強制的に直線の動きに変えられ、或いは人為的に一所に止められ、本来有していたエネルギーを失ってしまい、ただの物質になりつつある、そういった危機感を増川さん同様、私も抱いております。つまり、私たち人間のエゴにより、その〈本質〉から掛け離されて、分子構造から乱された結果、水が「死んでしまう」ような事態に至ってしまったわけです。水の「死」は、私たちを含むあらゆる生命の「死」を意味します。更に、このことが意味するもの、それは、私たち人間や動植物の体内のおよそ70%を水が占めているということで、水の“運命共同体”として共振しては多大な影響を受けているということです。そして、水と同じく、私たち人間も、分子構造から乱されては、本来有していた筈のエネルギーを丸ごと失いつつあるということに他なりません。つまり、私たちの身体は、私たちの意識のみではなくて、水、そして水が結び付けている万物の意識を反映しているものでもあるのです。そう、私たち人間は、万物と“一心同体”に等しいのであって、自然を破壊することは、我が身を破壊することに他ならないのです。私たちは大宇宙の一部であり、大自然の一部です。或いは、大宇宙そのもの、大自然そのものであるとも言えるでしょう。すべての生命がつながっていてはじめて生きて生かされているということを私たちが深く知るならば、自らの内にある大いなる知恵に導かれて、自然と私たちのなすべきこともわかってくる筈なのです。“蘇生”の為に、本来の地球、本来の自然を取り戻す為に、私たちがなすべきこと、それは、各々が“真我”にしっかりと辿り着き、本来の自分を取り戻すことに他なりません。きっと私たち人間が、地球上で最大限にその能力を発揮する時、それは自然を克服してではなくて、また、他のあらゆる生命を支配して利用し尽くす王者としてではなくて、自然、そして他の生命と調和して生きようとする時なのです。そう、〈いのちの調律〉とは、すべての生きとし生けるものが“愛と調和”に基づいた生き方へと向かうことであり、生命のつながりを取り戻すことであり、原点に立ち返ることに他なりません。各々が気づきを得て、自らの命を調律し直そうとする時、決心して実行する時、意識がグンと上がると同時に、共振によって“愛と調和”の波動が地球全体を覆いだし、必ずや地球を“蘇生”の道へと導くことになるでしょう。